Japanische Klassiker mit Furigana
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まぞう
魔像
林 不忘
Lesen Sie 魔像 (まぞう) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 131.494 Zeichen · 260 Bildschirme
お絃、刀を出せ」
「いえいえ、一つずつ、順々に転がるかもしれねえという話なんで――」
「何だ、話か。落ちついて物を申せ」
「お前さんこそ落ちついてお聞きなさいよ」
「だからヨ、一てえその十七の首はどこの誰で、また、何やつが何のために、十七の首をころがそうてえのか、それから聞こう」
「はい。この私のうしろに控えておりまする若い衆、これはただの若い衆ではございません」
「うむ。おれア実あ、さっきからそいつを見て愕いているんだが、まるでおいらにそっくりじゃアねえか。なあお絃」
「ほんとにそうだよ。あたしも、このお職人が、黒門町さんのあとについて上って来た時には、まるでお前さんが二人出て来たようで、ぎょっとするほどびっくりしたよ。ちょいと! 見れば見るほど、生きうつしだねえ。あれ、笑うところなんか、まあ厭だ。何だか気味が悪いよ」
「おれも、見ていると、何だか妙な気もちになってくる。この俺がおれだか、そっちのおれが俺だか、どっちの俺がおれだか、それとも俺でねえのか――」
「ややっこしいことをお言いでないよ。たださえ、ややっこしくなって来ているんだから――」
「やい、てめえは何だ。