Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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にしんぎょじょう

鰊漁場

島木 健作

Lesen Sie 鰊漁場 (にしんぎょじょう) von 島木 健作 (しまきけんさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.483 Zeichen · 49 Bildschirme

Aozora Bunko

「汝、いいようにすべし。汝仕でかしたこたア、汝の手で仕末すべし。だが金アびた一文でも出すことはなんねえから――間抜けた面アいつまでもつん出していたとてラチはあくめえぞ。」

声をはげましてののしると、漁場主は席を立って足音あらく更に奥まった部屋に引っこんでしまったのである。

そして争議は結局どうなったか?

事件はほとんど急転直下の勢でまたたく間にケリがついてしまった。漁夫たちの大勝利に終ったのである。旦那はどうしても逢おうとはせず、帳場を仲に介しての交渉になったが、結局五十円と吹っかけた九一金を四十円まで譲歩することにしてその翌々日の晩にはもうその現金を漁夫たちは握っていた。何が一体そうした簡単すぎるほどに見える大勝利の原因であったのか? 漁舎には前日水揚した生鰊が山積されていた。今、漁夫に仕事を休まれては見す見すそれを腐らして棄ててしまわねばならない。その方は出面を増してなんとか処理するとしても、今はまだやっと中鰊がはじまったばかりのところだ。もめている間にもなお何回かくきる鰊を抛棄してしまうことは、空しく宝の山を逃がすことだった。今年は例年にも増して鰊の※(「さんずい+回」