Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
おうがいのおもいで
鴎外の思い出
小金井 喜美子
Lesen Sie 鴎外の思い出 (おうがいのおもいで) von 小金井 喜美子 (こがねいきみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.675 Zeichen · 254 Bildschirme
知ると行ふとは前後ありとおもへり。是れ大間違なり。譬へば飯といふものを知るが先にて、扨後に食ふとおもふ如し。実は食はんと欲する心が先づありて飯といふものも生じ、食ふといふ行は初めの食はんと欲する心より直ちに出で来るなり。忠も孝も前後などは無しとの説なり。この王陽明が、「行は智より出づるにあらず、行はんと欲する心(意志)と行とが本なり」といふ説は、最も新しき独逸のヴントなどの心理学と一致するところありて、実におもしろく存候。其外仏教の唯識論とハルトマンとの間などにも余程妙なる関係あり。此の如き事を考ふれば、私の如く信仰といふこともなく、安心立命とは行かぬ流義の人間にても、多少世間の事に苦めらるることなくなり、自得するやうなる処も有之やう存候。
この次のは三十四年も押詰った頃のもので、翌年の三月には上京されましたから、小倉からの長い手紙は、これが最後になります。
拝読。良精君近頃健康不宜候こと承候へども、仰のとほり存外険悪に及ばずして長生せられ候事も可有之と頼み居候。又々牛の舌御恵贈の由、不堪感謝候。翻訳材料となるべき書籍二三、別紙に認め上候。南江堂に可有之候。