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Japanische Klassiker mit Furigana

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おうそんせんせいげんこうろく

黄村先生言行録

太宰 治

Lesen Sie 黄村先生言行録 (おうそんせんせいげんこうろく) von Dazai Osamu (太宰 治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.786 Zeichen · 27 Bildschirme

Aozora Bunko

やっぱり先生は、私などとは、けた違いの非常識人である。

「見世物になっているのです。」私は事情をかいつまんで報告した。

「淀江村! それならたしかだ。いくらだ。」

「一丈です。」

「何を言っている。ねだんだよ。」

「十銭です。」

「安いね。嘘だろう。」

「いいえ、軍人と子供は半額ですけど。」

「軍人と子供? それは入場料ではないか。私はその山椒魚を買うつもりなんだよ。お金も準備して来た。」先生は大きい紙いれを懐中から出して火燵の上に載せてにやりと笑った。私はその顔を見て、なんだかまた薄気味が悪くなって来た。

「先生、大丈夫ですか?」

「大丈夫だ。一尺二十円として、六尺あれば百二十円、七尺あれば百四十円、一丈あったら二百円、と私は汽車の中で考えて来た。君、すまないが、見世物の大将をここへ連れて来てくれないか。それから宿の者に、お酒を言いつけて、やあ、この部屋は汚いなあ、君はよくこんな部屋で生活が出来るね、まあ我慢しよう、ここでその大将とお酒を飲みながら、ゆっくり話合ってみようじゃないか、商談には饗応がつきものだ。君、たのむ。」

私はしぶしぶ立って下の帳場へ行き、お酒を言いつけて、それから、