Japanische Klassiker mit Furigana
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おうごんのうでわ
黄金の腕環
押川 春浪
Lesen Sie 黄金の腕環 (おうごんのうでわ) von 押川 春浪 (おしかわしゅんろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.431 Zeichen · 9 Bildschirme
と答えた。
伯爵は其箱を見、この答えを聴くより、忽ち露子の腕を取って、其腕に玉村侯爵から贈って来た腕環を嵌め満面に溢るるばかりの笑を湛えて、
「露子こそ最も勇ましき振舞をしたものだ、此腕環は和女の物である、爾して此箱も私が好奇の玉村侯爵の申込により、あの淋しい森林中に置いて、和女等三人の内、誰が一番勇ましいかを試したもの、侯爵の書面に『この腕環を得し人は、同時に更に多くの宝物を得べき幸運を有す』とあったのは、即ち勇気ある者が、此箱を取る事が出来ると云う事を意味するのだ、私は一つ此箱を開けて見せよう、之れも総て露子の物である」と云いつつ、隠袋から鍵を取出して其箱を開けば、中から出て来たのは、金銀宝玉の装飾品数十種、いずれも眩きばかりの珍品である。
一番目の娘も二番目の娘も、森林を探検し得なかった臆病が露顕して真赤になった。
明日はお正月! 露子は何の様に楽しい事であろう。