Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

おうごんをあびるおんな

黄金を浴びる女

野村 胡堂

Lesen Sie 黄金を浴びる女 (おうごんをあびるおんな) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.350 Zeichen · 22 Bildschirme

Aozora Bunko

血潮に染めた二十万両を

「どうだお駒」

少し得意そうに、籠行灯を捧げる下から、

「あッ」

お駒は唯悲鳴のようなものを挙げて飛出しました。

いきなり、黄金の山を駆け登り、その上に二三度転がって、あとは両手ですくい上げて、大判小判の滝を頭の上からザクリザクリと冠るのでした。

閃めく黄金は、美女の肌を洗って、床に、壁に、窓に、鏘然と鳴ります。

お駒が逆上性で、金に身体を包み度いと言ったのは、元より当座の口実でしたが、斯んな素晴らしい黄金の山を見るとその約束を果して、黄金の乱舞をやらずには居られないような心持になるのでした。

血潮に染めた二十万両を

丁度其時、後藤三右衛門は、眼を覚しました。何処からともなく響いて来る黄金と黄金と触れ合う音が、何んなに微かであったにしても、馴れた三右衛門の夢を驚かすに充分だったのです。

本能的に枕元の手筐を見ると、蔵の鍵がありません。

ハッと思って挙げた目に、柱に掛けてあった筈の長鍵も無くなって居ることに気がついたのです。

三右衛門は、たしなみの帯を締めて、一刀を帯に落すと、長押の手槍を取って廊下へ出ました。

雨戸が一枚開いて居ります。

音は真ん中の蔵の中から、――と思うと躊躇はしません、板戸に手を掛けると、