Japanische Klassiker mit Furigana
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はなのひょうげん
鼻の表現
夢野 久作
Lesen Sie 鼻の表現 (はなのひょうげん) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 71.303 Zeichen · 141 Bildschirme
些くとも一生に一度位はきっと……
鼻ってものはどうしてこんなに高くなっているのか知らん……
何故こんな恰好をしているのであろう……
物を嗅いだり呼吸をしたりするほかには何の役にも立たないのか知らん……
なぞと考えられた御経験がおありになる事と想像されます。さもなくとも誰でも一寸気になるものだけに、お茶受け話しか何かにこの疑問を持ち出して、結局は矢張りお茶受程度の無駄話に落ちてしまった……なぞいう御記憶も矢張り一生に一度位はおありになる事と推測されます。
ここで強いて鼻なるものの正体に解釈を下しますといろいろな事になります。
人間万事を実用一点張りで解釈して行こうとする人は先ず……
「鼻というものは元来不必要なものである。平面の上に穴が二つ開いているだけで結構用は足りるものである。耳朶が音を受ける程にも役に立たない。臭を吸い寄せる目的で高まっているものならば、もっとずっと長くなって穴はその先端になければならぬ」
というところに気付かれるでありましょう。
「これは大方鼻をかむという刺激が積り積ってこんな事になったのじゃないか」
なぞいう解釈を下している人もあります。