Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ああぎょくはいにはなうけて

ああ玉杯に花うけて

佐藤 紅緑

Lesen Sie ああ玉杯に花うけて (ああぎょくはいにはなうけて) von 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 126.617 Zeichen · 250 Bildschirme

Aozora Bunko

「そんなことはどうでもいいよ、さあいこう」

柳は阪井を強いて立たした、ふたりはだまって裏通りへでた。

「おれはなあ柳」

阪井は感慨に堪えぬもののごとくいった。

「おれは今日から生まれかわるんだぞ」

「どうしてだ」

「おれが今までよいと思っていたことはすべて悪いことなんだ、それがわかったよ」

「それはどういうことだ」

「どういうことっておまえ、すべてだよ、すべてだ、なにもかもおれは悪いことをして悪いと思わなかったのだ、親父はおれになんでも学校で一番強い人間になれというだろう、だからおれは喧嘩をした、活動を見ると人を斬ったり賭博をしたりするのが侠客だという人だ、だからおれはそれをまねて見たんだ、だがそれは間違ってるね、悪いことをして人よりえらくなろうというのは泥棒して金持ちになろうとするのと同じものだね、そう思わないか」

「そうだとも」

「だからさ……」

阪井はこういったとき、傷がいたむので眉をひそめた。

「君の家まで送ってゆこう」と柳はいった。

「かまわない、もう少し歩こう」

阪井はふたたびなにかいいつづけようとしたが急に口をつぐんで悲しそうな顔をした。

「車に乗れよ」