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Japanische Klassiker mit Furigana

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ああぎょくはいにはなうけて

ああ玉杯に花うけて

佐藤 紅緑

Lesen Sie ああ玉杯に花うけて (ああぎょくはいにはなうけて) von 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 126.617 Zeichen · 250 Bildschirme

Aozora Bunko

かれはいつもこういった。かれとチビ公はすぐに親友になった。おりおりふたりは郊外へでて長い長い堤の上を散歩した。寒い寒い風がひゅうひゅう野面をふく、かれあしはざわざわ鳴って雲が低くたれる、安場は平気である。かれは高い堤に立って胸一ぱいにはって高らかに歌う。

ああ玉杯に花うけて、緑酒に月の影やどし、

治安の夢にふけりたる、栄華の巷低く見て、

向ヶ岡にそそり立つ、

五寮の健児意気高し。……

バリトンの声であるが、量は豊かに力がみちている。それは遠くの森に反響し、近くの野面をわたり、べきべきたる落雲を破って、天と地との広大無辺な間隙を一ぱいにふるわす、チビ公はだまってそれを聞いていると、体内の血が躍々と跳るような気がする。自由豪放な青春の気はその疲れた肉体や、衰えた精神に金蛇銀蛇の赫耀たる光をあたえる。

「もっとやってくれ」とかれはいう。

「うむ、よしッ」

安場は七輪のような顔をぐっと屹立させると同時に鼻穴をぱっと大きくする、とすぐいのししのようにあらい呼吸をぷうとふく。

ふようの雪の精をとり、芳野の花の華をうばい、

清き心のますらおが、剣と筆とをとり持ちて、

一たび起たば何事か、