Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ああぎょくはいにはなうけて

ああ玉杯に花うけて

佐藤 紅緑

Lesen Sie ああ玉杯に花うけて (ああぎょくはいにはなうけて) von 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 126.617 Zeichen · 250 Bildschirme

Aozora Bunko

チビ公は日曜ごとには朝から晩まで遊ぶことができるようになった、塾の生徒は師範学校や中学の生徒のように費用に飽かして遠足したり活動を見にゆくことができないのでいつも塾の前の広場でランニング、高跳びなどをして遊んでいた。それが安場がきてからキャッチボールがはやりだした、安場は東京の友達からりっぱなミットをもらってきてくれた、チビ公は光一のところへグローブの古いやつをもらいにいった。

「あるよ、いくらでもあるよ」

光一は古いグローブ二つと新しいグローブ一つとをだしてくれた。

「こんなにもらってもいいんですか」と千三はいった。

「ぼくは買ってもらうからいいよ」と光一はいった。

「これは新しいんですね」

「心配するなよ」

グローブ三つにボール二つ、それをもらって千三が塾へいったとき一同は万歳を唱えた、勉強はできなくとも貧乏人の子はスポーツがうまい、一同はだんだん上達した。

あるとき千三が豆腐を売りまわってると道で光一にあった。

「おいボールがうまくなったそうだね」

光一は例のごとく上品な目に笑みをたたえていった。

「少しうまくなりました」

光一は妙にしずんだ顔をして千三の目を見つめた。