Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ああぎょくはいにはなうけて

ああ玉杯に花うけて

佐藤 紅緑

Lesen Sie ああ玉杯に花うけて (ああぎょくはいにはなうけて) von 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 126.617 Zeichen · 250 Bildschirme

Aozora Bunko

「しめたッ」

起きあがった生蕃は背後からライオンののどをしめた。ライオンはぐったりとまいってしまった。

「けがしなかったか、柳君」と生蕃はまっさおな顔をしていった。

「なんでもないよ」

光一は手からしたたる血汐をハンケチでふいていた。

「早いことをするな」

「柳にあんな勇気があったのか」

同級生はあっけに取られてささやきあった。双方ともふたたび戦う気もなくなった、犬はいつのまにか戦いをやめて逃げてしまった。

五分間の後、木俣は回気した。生蕃と光一は水を飲ませて介抱した。

「今日はやられた」と木俣はいった。

「明日もやられるよ」と生蕃がいった。

「いずれね」

「堂々とこいよ」

木俣は去った、三年生が去った、二年生ははじめてときの声をあげた。

「きみのおかげだよ」と生蕃はしみじみと光一にいった。「きみは強いんだね」

「いやぼくは弱いよ」

「そうじゃない、あの場合きみがライオンのまたぐらへ飛びこんでくれなかったら、ぼくはあの小刀で一つきにされるところだったんだ」と生蕃がいった。

「もしぼくがつかれて死んだらきみはどうするつもりだ」と光一は友の顔をのぞくようにしていった。

「君が死んだらか」