Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ああぎょくはいにはなうけて

ああ玉杯に花うけて

佐藤 紅緑

Lesen Sie ああ玉杯に花うけて (ああぎょくはいにはなうけて) von 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 126.617 Zeichen · 250 Bildschirme

Aozora Bunko

ふたりはようやく家へはいった、そうして伯母を起こして仔細を語った。

「へん」と伯母は冷ややかにわらった。「なんてえばかな人だろう、この子がかわいいからって助役さんをなぐるなんて……明日から商売をどうするつもりだろう、どうしてご飯を食べてゆくつもりなの?」

お仙は眠い目もすっかりさめて口ぎたなく良人をののしった。

「商売はぼくがやります、伯母さん、そんなに伯父さんを悪くいわないでください」

チビ公は決然とこういった。

「やれるならやってみるがいいや、おら知らないよ」

お仙はふたたび寝床へもぐりこんだ、チビ公と母のお美代は床へはいったがなかなか眠れない。

「なによりもね、さしいれ物をしなくちゃね」とお美代がいった。

「さしいれ物ってなあに?」

「警察へね、毛布だのお弁当だのを持っていくんだよ、警察だけですめばいいけれどもね」

「お母さんが弁当をこさえてくれればぼくが持っていくよ」

「それがね、お金を弁当屋にはらって、さしいれしてもらうのでなきゃいけないんだよ」

「いくら?」

「一遍の弁当は一番安いので二十五銭だろうね」

「三度なら七十五銭ですね」

「ああ」

「七十五銭!」

七十五銭はチビ公ひとりが一日歩いてもうける分である、それをことごとく弁当代にしてしまえば三人がどうして食べてゆけよう。