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Japanische Klassiker mit Furigana

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ああぎょくはいにはなうけて

ああ玉杯に花うけて

佐藤 紅緑

Lesen Sie ああ玉杯に花うけて (ああぎょくはいにはなうけて) von 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 126.617 Zeichen · 250 Bildschirme

Aozora Bunko

と光一はわらった。

「さようなら」

千三はおけをかついでふらふらと歩きだした。光一はだまって後ろ姿を見送ったが、両手を顔にあててなきだした。日は次第に暮れかけてうの花だけがおぼろに白く残った。

翌日光一は学校へゆくと手塚がかれを待っていた。

「きみ、気をつけなきゃいけないよ、生蕃がきみを殺すといってるよ」

「なぜだ」

「きみの父がチビ公の伯父さんのさしいれ物をしたそうじゃないか」

「だれがそんなことをいったんだ」

「町ではもっぱら評判だよ」

「そんなことはぼくは知らん、よしんば事実にしたところで、生蕃がなにもぼくを殺すにあたらない話だ」

「ぼくもそう思うがね、あの問題はチビと生蕃のことから起こって、大人同志の喧嘩になったんだからな」

「かまわんさ、ほっとけ、ぼくは生蕃をおそれやしないよ」

「きみはいつも傲慢な面をしてるとそういってたよ」

「なんとでもいうがいい」

「しかし気をつけなけりゃ」

手塚はいつも表裏反覆つねなき少年で、今日は西に味方し明日は東に味方し、好んで人の間柄をさいて喜んでるので、光一はかれのいうことをさまで気にとめなかった。

そのころ生蕃は得意の絶頂にあった、かれが三年のライオンを征服してから驍名校中にとどろいた。