Japanische Klassiker mit Furigana
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あとがき(『みやもとゆりこせんしゅう』だいごかん)
あとがき(『宮本百合子選集』第五巻)
宮本 百合子
Lesen Sie あとがき(『宮本百合子選集』第五巻) (あとがき(『みやもとゆりこせんしゅう』だいごかん)) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.313 Zeichen · 7 Bildschirme
わたしは四一年一月から一九四五年八月十五日まで、一切の書くものを発表禁止された。その間に四一年十二月九日から翌年七月末、巣鴨拘置所で病気が悪化し意識不明になるまでとめておかれた。少し眼も見えるようになった一九四三年の春から秋にかけて、調べのつづきということで、警察や検事局へよばれた。警察では、「三月の第四日曜」という小説の題に、何か特別の意味があるだろう、という問いさえうけた。三月には四度日曜がある。三十一日の月だから。彼等はそれさえ、疑いの種になる。その頃の特高警察の仕事のやりかたというものは、常識をはずれ、知識をはずれ、正気の人間に出来ることではなかった。
「今朝の雪」は婦人雑誌のためにかいた作品で、柔軟なものであるけれども、文学報国会は理由を告げず年鑑作品集に入れることを拒んだ。作品を収録するからと云って、私に送らせたのに。
わたしの母は一九三四年六月に、歿した。わたしがその年の一月から警察にとめておかれていたときに。わたしの父は一九三六年一月、亡くなった。わたしが市ヶ谷刑務所にいたとき。直接作品にあらわれてはいないが宮本の父は一九三八年六月に亡くなった。