Japanische Klassiker mit Furigana
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あらしのまえのきととりのかいわ
あらしの前の木と鳥の会話
小川 未明
Lesen Sie あらしの前の木と鳥の会話 (あらしのまえのきととりのかいわ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.335 Zeichen · 9 Bildschirme
蔭になり、ひなたになりして護ってやったことを、あの子は、よく憶えているはずだ。あの子は、俺の荒い肌をさすって、小父さん、小父さんといったものだ。」
「あの子なら、いいだろう。」
「あの子なら、だいいちに、心から俺たちの味方なんだ。」
こういって、古いひのきの木と、年とったたかとは、話をしていました。
夕方になると、父親と子供とは、ひのきの木の下に、どこからか帰ってきました。子供は、木の枝で造った、胡弓を手に持っていました。
二人は、そこにあった小舎の中に、身を隠しました。
「父ちゃん、さびしいの。」と、子供はいいました。
「ああ、さびしい。」
「父ちゃん、なにか、おもしろい話をして、聞かしておくれよ。」と、十一、二の男の子は、父親に頼みました。
「そんなに、さびしければ、あした街へいってみろ! 町へゆきゃ、おもしろいことがたんとあるぞ。独りでいって見てこい。おらあ、ここに待っている。帰ったら、見てきたことをみんな聞かしてくれ。」と、父親はいいました。
子供は、黙っていました。
このとき、頭の上のひのきの木に風が当たって、鳴っていました。その音を聞いていると、