Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

あるニュー・フェイスへのてがみ

あるニュウ・フェイスへの手紙

岸田 国士

Lesen Sie あるニュウ・フェイスへの手紙 (あるニュー・フェイスへのてがみ) von 岸田 国士 (きしだくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.146 Zeichen · 96 Bildschirme

Aozora Bunko

さもあろう、と、思われるふしもあります。そのことについて、僕は、今、自分の意見を申すのは差控えます。

ただ、こういうことは、言えないでしょうか。

あなたがたは、折角、その研究所に、どんな名目にしろ自由に出入を許されたのだから、きまった講義を聴き、きまった実習を受けるだけでなく機会さえあれば、あなたの言われるような、羨望に値する雰囲気をもった一方の組の中へ、出来るだけ自分の方から融け込んで行くように心掛けたら、どんなものでしょう。少くとも、その組の誰れかれと率直に語り合い、そのうちから、最も心を惹かれる、手ごわい友人のいくたりかを選ぶことが、その研究所にはいった大きな意義の一つにはならないでしょうか。

僕はいつでもそう思うのですが、なにを学ぶにしても、誰かが向うから教えてくれることをのみ期待し、そういうことが自然に行われる場所がどこかにあるように思いこむことほど、危険なことはありません。そういう幸運は、いくら探しても得られるものではなく、また、それを望むのは、いつの間にか知的怠惰という習慣に染っているからだと思います。

あなたの場合も、自分がそれほど関心をもっているものが、自分のそばにあるのに、ただそれとの間に形式的な境界が引かれているからというだけの理由で、もう自分の方からそれに近づいて行くことを躊躇する