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Japanische Klassiker mit Furigana

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あるニュー・フェイスへのてがみ

あるニュウ・フェイスへの手紙

岸田 国士

Lesen Sie あるニュウ・フェイスへの手紙 (あるニュー・フェイスへのてがみ) von 岸田 国士 (きしだくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.146 Zeichen · 96 Bildschirme

Aozora Bunko

と言わんばかりに、また例の眼玉で、左右をギョロリとにらみました。この役は、暗がりで声だけを聞かせればよいというほどの役です。

彼は、それっきり自分の役のことなど忘れてしまったように、装置の考案に没頭していました。この装置は、舞台全体にいくつも絞った無地幕を垂らし、それに照明をいろいろにあてて、厚みと重量のある実にみごとな効果を出しました。

この芝居で、小悪魔に面をかぶらせるという作者の指定に従って、ジューヴェは、その工夫もしたという話です。作者のジイドは、稽古にしばしば立ち会い、そばなる僕が日本人だと聞いて、――「この芝居は日本の能にヒントを得たものだが、それが君にわかるかしら? あの仮面を使ったのも、そういうつもりなんだが……」と、言いました。僕は、ジイドに、――「この劇は、能とはまるで違ったものだ」と、思った通りを答えました。仮面は、能の面とは似てもつかぬ、ギニョール風の頭からかぶるグロテスクな面でした。しかし、その話をジューヴェにすると、ジューヴェは、――「われわれは誰も能を観てはいないんだ。読んだだけではわかるまい。だが、コポオには、能を上演する野心があるんだ」