Japanische Klassiker mit Furigana
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あるおんせんのゆらい
ある温泉の由来
佐々木 邦
Lesen Sie ある温泉の由来 (あるおんせんのゆらい) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.655 Zeichen · 30 Bildschirme
悉皆で六人いた。相撲を取りながら待っていたのだった。早川君と草刈小僧の大将の間に論判が始まった。
「村の為めにならないことは小若い衆が見ていられない。君達の出ようによっては小突くから、そう思ってくれ給え」
「何が村の為めにならないのか? 言って見ろ」
「西は西だ。東の餓鬼と一緒に歩くのは間違っているだろう」
「馬鹿を言っちゃ困るよ。僕達は同級生だ」
「同級生でも東は東、西は西。チャンと区別がある」
「それが君達は間違っているんだ」
「口で分らなければ仕方がない。それ、皆」
と大将が号令をかけた。
六人が三人宛に別れて、僕達を抱き上げた。何うする間もない。予定が出来ていたのだった。僕達は宙に浮いたと思うと、頭と頭が小突き合い始めた。
「痛けりゃ恨め、おらっちの所為じゃないぞ。痛けりゃ恨め、おらっちの所為じゃないぞ」
と声を揃えて歌う。単純な考えだ。取っ捉まえて置いてコツンコをさせれば、お互に相手を恨んで仲違いをすると思ったのだろう。
「あゝ、痛い」
と言って、二人が起き直った時、いたずらもの達はもう逃げ出していた。
「野郎、覚えていろ」
早川君は泣きながら叫んで、後を追おうとした。