Japanische Klassiker mit Furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme
すると竹子さんが手を叩いた。ハイカラは黙っていた。乃公は委細構わずハンケチを燃し始めたが、余り香水が沢山附いている故か、燃えが悪い。けれども兎に角半焼ぐらいになったから、乃公は机の引出へ投り込んだ。
「私が三つ手拍子を打つと、ハンケチが以前の通りになります」
乃公は直に手拍子を打とうと思ったが、未だ煙が出ているから見合せた。けれども黙っているのも変だから、
「首尾能く参りましたらば、御喝采を願います」
と言って、又見たが、矢張り旧の通りだ。此は事によると首尾能く行かないと思ったけれど、黙っているのは可笑しいから又、
「若し首尾能く参りましたらば、お手拍子を願います」
と言って見た。幾度言って見ても駄目だ。ハンケチは平気でいる。すると皆がクスクス笑い出した。そして竹子さんが手を叩いたら皆も真似をした。ハイカラも仕方がなしに手を叩いた。乃公は真正にきまりが悪るかった。
「今のはハンケチの燃えが悪るかったから、巧く参りません、その代りに今度は玉子の芸当を御覧に入れます」
乃公は帽子から卵を出そうと思って手を入れて見たら喫驚した。湯呑や茶碗を一緒に入れて、ジャランジャランいわせて来たものだから、皆な壊れていた。