Japanische Klassiker mit Furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme
するとお父さんが突然上って来て、乃公の首筋を捉えて、蔵へ連れて行って表から鍵をかけてしまった。音なしく勉強しているものを、非道い事をする。
お島がお昼を持って来た時に聞いて見たら、乃公は忠公の快くなるまで蔵の中にいるのだそうだ。忠公は何時快くなるだろう。屹度何時までも乃公を此処に入れて置こうと思って、何時までも癒らないでいるだろう。彼様な悪い友達を持つと本当に困ってしまう。
今日は素敵に凧が好く揚った。風が強いから有りったけたまを出したので、うっかりすると引摺られそうだ。揚らなくても骨が折れるけれど、斯う好く揚られると持っているのに却って骨が折れる。
お昼には帰らなかったから、腹がへって堪らない。そうかと言って此んなに張りのある奴を下すのも残念だ。斯ういう時には忠公がいると宜いんだけれど仕方がない。木か何かに縛りつけて置いて家へ帰ろうと思って周囲を見廻した。
五六歳の可愛らしい女の子が乃公の凧を一心に見ている。何処の子だろう。教会の老爺さんの子か知ら。今考えて見ると此の子は悪い処にいあわせたもんだ。乃公は此子を賺して凧糸を其胸へ巻きつけた。そして僕の帰って来るまで此木に捉ってるんだよと言って、家へ帰って来た。