Japanische Klassiker mit Furigana
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いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme
自分の顔がお白粉をつける為めに出来てると誤解しているもんだから、何かというと乃公の耳を引張るのだろう。
蔦子さんがお喋舌だって構わないじゃないか。乃公が何も嘘を言った訳じゃあるまいし。それなら御縁談の事は決して蔦子さんに話すなと予め断って置けば、乃公だって手加減がある。突然来て、太郎さんは余りだなんて、若し耳が取れたら如何する。鳥や魚のようになってしまっちゃ見っともないじゃないか。
此頃歌さんの許へ遊びに来出した男がある。名を井上さんという。昨夜も来た。乃公が客間へ入って行ったら二人で話をしていた。乃公は此人の顔が能く見たいから、傍へ寄って覘いてやった。すると歌さんは彼方へお行きというような目付をした。目付はしたが、口には出さないと承知しているから、乃公は見て見ない風をしていた。目付位で動くような乃公じゃない。
「どうだね、大将」
と井上さんがいった。
「僕は大将じゃない。子供ですよ」
といってくれた。すると井上さんは大笑いをした。笑った顔がぐらぐら動いた時に、きらきらと何か光った。此が不思議だから乃公は此人の顔を能く見たいのである。
「あっ、今光った物は何んですか。