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Japanische Klassiker mit Furigana

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いたずらこぞうにっき

いたずら小僧日記

佐々木 邦

Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme

Aozora Bunko

持主の真似をして泣くのだろう。どういう仕掛で泣くのかと思って、乃公は腹を裂いて見た。人形は其れなり泣かなくなったが、菊ちゃんが泣いて仕様がない。縛ってしまうよと賺しても泣く。河の中へ投り込んでしまうぞと驚かしても泣く。とうとうお母さんが聞きつけて来て、菊ちゃんに謝った。そして乃公の貯金で新しい人形を買ってやる事にした。乃公は七面鳥を打つ積りで、彼の金で空気銃を買う気でいたんだ。

菊ちゃんは飯事をしようといい出した。けれども乃公は最早愛想が尽きたから、可厭だといって断った。断っても聞分けがないから仕方がない。乃公が旦那様になって、菊ちゃんが奥さんになった。此子は子供のくせに生意気である。「旦那様お召替をなさいませんか」なんて、乃公の古い服を持って来たり、「今晩は何時にお帰りですか」なんて、何処へ行くともいわないのに聞く。余り煩いから、乃公は最早飯事を止めて、外へ遊びに行こうといい出した。すると感心に承知したから、乃公は菊ちゃんと門の所で遊んだ。

其の中に忠公がやって来て、

「女と遊んで嬉しがっていやがら」

と冷評した。乃公は決して嬉しがっているもんか、弱り切っているんだ。