Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme
結婚式は十一時に教会でやるんだ。家中が悉皆片付いて仕舞って、乃公は何処にいて宜いのだか分らない。するとお島が又出て来て、服を着替えさせてくれた。乃公は胸の釦穴に花を※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)して、新しいハンケチを衣嚢に突込み、右の手に白い手袋を持って、漆のように光った靴を踏み鳴らしながら、別間に入って行った。
清水さんが最早来ていた。安楽椅子に腰を下して泰然としている。けれども彼れは泰然の出来損いだ。形は落着いても心が天井を匍い廻っているから、いくら澄ましても、ちょち、ちょち旦那様といったような態になってしまう。乃公が傍へ行ってお島に教わった通りに挨拶したら、平常になく丁寧に答礼をした。いよいよ此奴が乃公の兄さんになるんだな。
支度が出来てお花さんが下りて来た時には綺麗だと思った。目の覚めるような白繻子の服を着て、白い面の中に薔薇色の頬が透き通るように見えた。お春さんも美しかった。今日はお花さんのお扶けをする役なんだ。
清水さんは帽子を被っていながら帽子を探したり、お花さんの裾を踏んで謝ったり、右の手に左の手袋が篏まらなかったりした。