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Japanische Klassiker mit Furigana

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いたずらこぞうにっき

いたずら小僧日記

佐々木 邦

Lesen Sie いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 63.226 Zeichen · 128 Bildschirme

Aozora Bunko

彼様何も喰べずにいれば屹度死にます。僕は森川さんに決闘を申込む。小刀も持って来た。それから僕に黙っていてくれろって頼んだ事も皆新聞へ出してやります。お春さんだって……」

突然背後から乃公を捉えて、乃公の口を塞いだ者がある。おやッと思う間もなく乃公は抱き上げられた。

「太郎さん、謝る。喧嘩は最早止めにしよう」

森川さんの声だ。森川さんは乃公を抱いた侭、富子さんに挨拶して外へ出た。

「太郎さん、もう仲善になろうね。僕が此れから行くから姉さんの許へ連れて行ってくれ給え」

道々森川さんは種々の事を乃公に聞いた。お春さんは真正に何も喰べないかの、顔色は悪いかの、お父さんは怒っているかの、お母さんは何と言ったのと其外尚お一ダースくらい質問をするので、乃公は煩くてならなかった。

家へ帰ってから、乃公は森川さんを客間に通した。子供のように音なしく乃公の言う事を聞く。

「此椅子に坐って、右の手をテーブルの上に乗せていて被下。直ぐに姉さんを呼んで来ますから」

森川さんは写真を写す気になって乃公の言った通りにしている。平常斯うだと好い男である。乃公は早速お春さんの室へ馳け上った。