Japanische Klassiker mit Furigana
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いちょうのみ
いちょうの実
Lesen Sie いちょうの実 (いちょうのみ) von Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N4. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N4 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 2.646 Zeichen · 6 Bildschirme
星が一つずつきえてゆきます。
木のいちばんいちばん高いところにいたふたりのいちょうの男の子がいいました。
「そら、もう明るくなったぞ。うれしいなあ。ぼくはきっと黄金色のお星さまになるんだよ。」
「ぼくもなるよ。きっとここから落ちればすぐ北風が空へつれてってくれるだろうね。」
「ぼくは北風じゃないと思うんだよ。北風はしんせつじゃないんだよ。ぼくはきっとからすさんだろうと思うね。」
「そうだ。きっとからすさんだ。からすさんはえらいんだよ。ここから遠くてまるで見えなくなるまでひと息に飛んでゆくんだからね。たのんだら、ぼくらふたりぐらいきっといっぺんに青ぞらまでつれていってくれるぜ。」
「たのんでみようか。はやく来るといいな。」
そのすこし下でもうふたりがいいました。
「ぼくはいちばんはじめにあんずの王様のお城をたずねるよ。そしておひめ様をさらっていったばけものを退治するんだ。そんなばけものがきっとどこかにあるね。」
「うん。あるだろう。けれどもあぶないじゃないか。ばけものは大きいんだよ。ぼくたちなんか、鼻でふきとばされちまうよ。」
「ぼくね、いいもの持っているんだよ。