Japanische Klassiker mit Furigana
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おおかみとひと
おおかみと人
小川 未明
Lesen Sie おおかみと人 (おおかみとひと) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.224 Zeichen · 9 Bildschirme
」といっていました。
しかし、どのくまも、おおかみも、人間に害をしないというのではありません。そんな人を助けるというようなことは、じつにまれな話であります。山や、野や、谷に食べるものがなくなってしまうと、人間の村里を襲ってきます。そして、人間を食べたり、家畜を取ったりします。
この村の人々も、雪が積もると、おおかみや、くまに襲われることをおそれました。けれど、上手な猟人のおじいさんが住んでいるので、みなは、どれほど安心していたかしれません。ある年の冬には、三頭のくまが村を襲ってきましたのを、おじいさんは一人で打ち止めてしまったからでありました。
同じ村に、与助という才走った男が住んでいました。この男は、きわめて口先のうまい、他人の気をそらさぬので、みんなからりこう者の与助といわれていました。
ある冬の一日、与助は村の人たちと町へ出ました。そして、彼一人は、酒を飲んで帰りがおくれてしまいました。その日は、いつになくいい天気でありましたうえに、まだ日もまったく暮れないから、泊まらないで急いで村に帰ろうと思って、いい気持ちで雪路を帰っていきました。
彼は、高原を一人で通るのもそんなにさびしいとは思わなかったのです。