Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

おかしいまちがい

おかしいまちがい

小川 未明

Lesen Sie おかしいまちがい von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.640 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

はありません。世間には、そうしたりっぱな暮らしをしているものもあるのですから……。」と答えたものもあったのです。

男は、仕事をするのも、なんだかばからしくなって、ぼんやりとして日を送っていますと、そのうちに秋となり、冬となりました。冬になると、雪が降ってきて、田も圃もまた家も、雪の中に埋もれてしまったのです。小鳥は、毎日のように枯れた林にきては、いい声でさえずっていました。

「あんなに、あちらは雲切れがしていますよ。あっちへいったら、きっとおもしろいことがあるでしょう。」

こんなふうに、小鳥はいっているように聞こえました。するとある日のこと、男は、また人にあって、

「ほんとうに、毎日、おもしろくなくてしょうがありません。もっと暮らしのいいところはないものでしょうか。」といいました。

すると、その人は、男に向かって、

「おまえさん、旅へゆきなさると、金がもうかるそうですよ。いま、あちらは景気がいいといいますから、きっと暮らし向きも、いいにちがいありません。」と答えました。

「旅といいますと、どこですか?」と、男はうれしそうに、どきどきする胸を押さえてたずねました。