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Japanische Klassiker mit Furigana

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おかまのうた

おかまの唄

小川 未明

Lesen Sie おかまの唄 (おかまのうた) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 2.094 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

小鳥たちがいなくなったと思うと、さあっと、風が林をかける音がして、つづいて、パラパラと、なにかの木の実が落ちる小さな音がしました。

「どんぐりかしらん?」

ひとりごとをいって、少年は頭をかしげていました。田舎へきてから、友だちが少ないのでさびしかった。そんなとき、東京がこいしくなるのでした。けれど、いつもお祖父さんが、

「雪が降ると、スキーはできるし、また、きじの子やうさぎを打ってやるから、来年の春まで、こっちにいるがいい。」と、おっしゃると、その気になるのでした。お祖母さんまで、

「お正月がくれば、おまえのすきなおもちをついてやるし、甘酒もこしらえてやる。」と、おっしゃるのでした。

なんで少年は、うれしくないことがありましょう。そればかりではなく、せっかくしたしくなった村の学校のお友だちとも、わかれたくなかったのです。それであるから、

「僕、すっかりなれてしまった。」と、元気よく答えるのでした。

「ほんとうか。それなら、いっそこっちの子になるか。」と、お祖父さんは、にこにこしながらいわれました。

「いいけど、さびしいんだもの。」

これは、いつわらぬ少年の心のうちでありました。