Japanische Klassiker mit Furigana
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おぎん
おぎん
Lesen Sie おぎん von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.235 Zeichen · 11 Bildschirme
が、彼等はその途中も、暗夜の風に吹かれながら、御降誕の祈祷を誦しつづけた。
「べれんの国にお生まれなされたおん若君様、今はいずこにましますか? おん讃め尊め給え。」
悪魔は彼等の捕われたのを見ると、手を拍って喜び笑った。しかし彼等のけなげなさまには、少からず腹を立てたらしい。悪魔は一人になった後、忌々しそうに唾をするが早いか、たちまち大きい石臼になった。そうしてごろごろ転がりながら闇の中に消え失せてしまった。
じょあん孫七、じょあんなおすみ、まりやおぎんの三人は、土の牢に投げこまれた上、天主のおん教を捨てるように、いろいろの責苦に遇わされた。しかし水責や火責に遇っても、彼等の決心は動かなかった。たとい皮肉は爛れるにしても、はらいそ(天国)の門へはいるのは、もう一息の辛抱である。いや、天主の大恩を思えば、この暗い土の牢さえ、そのまま「はらいそ」の荘厳と変りはない。のみならず尊い天使や聖徒は、夢ともうつつともつかない中に、しばしば彼等を慰めに来た。殊にそういう幸福は、一番おぎんに恵まれたらしい。おぎんはさん・じょあん・ばちすたが、大きい両手のひらに、蝗を沢山掬い上げながら、食えと云う所を見た事がある。