Japanische Klassiker mit Furigana
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おさくのはなし
おさくの話
小川 未明
Lesen Sie おさくの話 (おさくのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 4.508 Zeichen · 9 Bildschirme
それから、間のないことであります。
「おさくちゃんのいく、いいところが見つかったぞ。」といって、おじいさんは、ある日の晩方、機嫌よく、外からはいってきました。
「まあ、おじいさん、それは、どうもありがとうございます。」と、母親は、いって、おじいさんを迎えましたが、うれしいうちにも、いよいよかわいい娘に別れなければならぬ日がきたかと思うと、悲しさが、胸いっぱいになりました。しかし、それを押さえつけて、顔にあらわすまいとして、母親は、にこにこ笑いながら、
「ほんとうに、いろいろ心配くださいまして、すみません。」といって、おじいさんの話に、耳を傾けたのです。
おさくは、だまって、母親と並んですわり、自分の世話されてゆくところは、どんなところだろう……。自分みたいなものにつとまるかしらん? なんとなく、うれしいような、悲しいような気持ちを抱いて、目をかがやかしながら、おじいさんの顔を見つめていました。
「あちらさまは、もののわかったお方だから、正直につとめさえすれば、長く、めんどうをみてくださるにちがいない。べつに、したくはいらない、ほんの身のまわりのものだけ、まとめておきなさい。