Japanische Klassiker mit Furigana
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おじさんのはなし
おじさんの話
小山 清
Lesen Sie おじさんの話 (おじさんのはなし) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.232 Zeichen · 42 Bildschirme
私は炭坑に二年いたが、私はそこで、おじさんはもう死んでしまったろうと思った。私が炭坑へ行く前には、おじさんはもうすっかり衰えて元気がなく、余命幾許もなく見え、その店の主人などからも厄介視されていたのである。
私はまた東京に帰ってきた。ある日、三の輪の店へ行くと、主人はおじさんはもうだいぶ前に、一年以上も前に店を出て、いまはその消息はわからないと云った。私はもうきっとおじさんは死んでしまったのだろうと思った。野垂れ死をしたかも知れないと思った。
ある日、用事で駒込の方へ行き、とある外食券食堂に這入ったら、そこにおじさんがいた。思いがけなく、めぐり逢うことが出来たのである。私は神さまのお導きだと思った。おじさんは元気であった。私は自分に後めたいことがあるものだから、不吉なことばかり想像したのだろう。おじさんはこの近くのある大工さんの家に同居していると云った。話をきくと、おじさんは相変らず昔のように、毎日ひるは蠣殻町へ出かけているのであった。暮らしの方は外食券の売買とモク拾いでどうにかやっているようであった。この食堂の客は殆どが日傭労務者のようで、ここがおじさんの商売の場所であった。