Japanische Klassiker mit Furigana
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おじさんのはなし
おじさんの話
小山 清
Lesen Sie おじさんの話 (おじさんのはなし) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.232 Zeichen · 42 Bildschirme
葉書には元気なように書いてありましたが。おじさんはお役に立ちますか。」
「ええ。よく働いてくれますわ。父も喜んでおりますわ。それに父は碁が好きなもんですから、おじさんが来てからいい相手が出来たって、それは喜んでおりますのよ。」
「それはよかったなあ。」
「それにおじさんはいい人ですわ。妹もよく懐いていますのよ。」
「さっき琴を彈いていられたのはあなたですか。」
「ええ。」
「あの曲は古いものですか。」
「いいえ。曲は古いものではありません。室町小唄に私の琴の先生が節づけしたものです。」
「いいですね。」
「ええ。私も好きなもんですから。」
そこへおじさんが女の子を連れて帰ってきた。色白な澄んだ目をした可愛い子だった。姉さんによく似ていた。
その日おじさんからきいた話によると、この寺の家族は住職と娘二人だけで、母親は去年亡くなり、十九になる姉娘が主婦の代りを勤めているということであった。「養子になる気はないかね。」とおじさんは冗談を云った。私はまだ住職の顔は知らない。
(「新潮」昭和二八年七月号)