Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
おるすばん
おるすばん
壺井 栄
Lesen Sie おるすばん von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 6.306 Zeichen · 13 Bildschirme
それはもも子といふお母さんの名からきた思いつきでしたが、まだ実現しないでいたのです。おじいさんがミカン畑を作って、あっといわせるなら、和子もモモを植えて、お父さんをあっといわせたいと考えました。
「おじいさん、ミカン畑賛成じゃ、そのかはりモモの木も植えてよ。」
「ほほう、桃の木か、そりゃ面白かろうな。」
おじいさんが一度に賛成してくれたので、和子は涙がでるほど嬉しくなりました。モモの花とミカンの青い葉の色が、くっきりとした配色で丸尾の畑をつつんでいるさまが和子の眼の前に現れました。モモの花はお母さんのやさしさであり、ミカンの青さはお父さんの強さのような気がするのでした。すると船の甲板から、望遠鏡をのぞいているお父さんの姿がありありとそうぞうされました。その望遠鏡は、丸尾の畑に向って、向けられているのでした。