Japanische Klassiker mit Furigana
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おくみさんとそのしゅうい
お久美さんと其の周囲
宮本 百合子
Lesen Sie お久美さんと其の周囲 (おくみさんとそのしゅうい) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.369 Zeichen · 149 Bildschirme
「何の何のお関さん。
四十代は男も女も働き盛りですよ。
生れついた片輪の事を考えれば、人並みに生れついたのを有難いと思わなけりゃあなりませんよ。
年をとれば皺の出来るのは、勿体ないがどんな立派な宮様だって同じですわね。
と云った祖母の言葉にお関は幾分か力を得て、又目前にもう七十を越した自分よりもっともっと皺だらけの美くしさも何にもない年寄が居るのをはっきり知って、
「ほんとうにそうですねえ。
そう云って見りゃあ毎朝お天道様のお出なさるも有難い事ですねえ。
と云いながら、杏の砂糖漬けだの青梅から作った梅酒などを※(「くさかんむり/惠」、第3水準1-91-24)子達にすすめた。
お久美さんは※(「くさかんむり/惠」、第3水準1-91-24)子の話し掛けるのを待ち兼ねて居る様にしてじいっと座って居た。
※(「くさかんむり/惠」、第3水準1-91-24)子も亦たった一度でもお久美さんに話す時を得たさに居たくもない所に座って、仕たくもない――平常なら此方から頭を下げても仕たく様な下らない馬鹿話しをからくり人形の様に、無神経な木偶の様にぐずぐずと喋って居なければならなかった。