Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おくみさんとそのしゅうい

お久美さんと其の周囲

宮本 百合子

Lesen Sie お久美さんと其の周囲 (おくみさんとそのしゅうい) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.369 Zeichen · 149 Bildschirme

Aozora Bunko

※(「くさかんむり/惠」、第3水準1-91-24)子が来た時分きっと取ると云った山田からは音沙汰ないし、自分の方でもいつまでも穴をあけて置き度く無いからと云うので祖母は気を揉んで居る所だった。

「ほんとに山田さんもどうしたんだろうね。

あんなに確り受合って居ながら何とも云ってよこさないんだよ。

私もほんとに困って仕舞うよ。

祖母は茶の間で新聞を読んで居る※(「くさかんむり/惠」、第3水準1-91-24)子にこぼした。

「ほんとにねえ。

だけれど、お祖母様も御たのみなさりようが悪かったもの。

あんな人にどうして金の事なんか御委せなすったの。

「だけれどお前、丁度私が、来て居なすった小学校の先生とその事を御話し仕て居る所へ来て『ウン、そんならわしが引きうけた』と云うんだもの。

彼の人に断ったってどうせは誰かにたのまなけりゃあならないのだから、又己を好いと断りながら誰に頼んだとか何とか云って面倒が持ちあがるから、仕様事なしにたのんで仕舞ったのさ。

「そりゃあ、そうかもしれないけれど、

『そうですね。おたのみする様だったら又改めて私が上って種々お願い仕ましょう』