Japanische Klassiker mit Furigana
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おひめさまとこじきのおんな
お姫さまと乞食の女
小川 未明
Lesen Sie お姫さまと乞食の女 (おひめさまとこじきのおんな) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.692 Zeichen · 16 Bildschirme
どうか、わたしをつれていっておくれ?」と、お姫さまは、小鳥に向かって話されました。
それから、お姫さまは、小鳥について、その飛んでゆくままに、旅をされたのであります。
小鳥が、船のほばしらの先に止まって鳴いたときに、お姫さまは、船に乗られました。そして、はるばると波路を揺られてゆかれました。小鳥が岸に上がって、木に止まって鳴いたときに、お姫さまは、船から上がられました。そして、そこに休んでいたろばに乗られて、砂漠の中を過ぎられました。
お姫さまは、その道は、自分のきた時分に通った道でないので、ほんとうに、故郷に帰ることができるだろうかと、不安に思われましたが、小鳥がどこまでもついていってくれるのを頼りに旅を続けられていますと、ある日のこと、お姫さまは見覚えのあるお城の森が、あちらにそびえているのをごらんになりました。
「おお、わたしはお城へ帰ってきた!」と、お姫さまは覚えず叫ばれました。
小鳥は、「いま、あなたは、なつかしいふるさとにお帰りなったのです。あなたが、私をかわいがってくださった、ご恩を返すために、ここまで、あなたをおつれ申しました。」といわんばかりに、木の枝に止まってないていました。