Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おかあさまはたいよう

お母さまは太陽

小川 未明

Lesen Sie お母さまは太陽 (おかあさまはたいよう) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 1.143 Zeichen · 3 Bildschirme

Aozora Bunko

そうすると、子供のときのように、お母さんのそばで楽しく、平和に寝たように、眠ることができなかった。けれど、お母さんを慕う情はすこしも変わらなかったのです。

「もう一度、ああした子供の時分に帰りたい。」と、思わないことがなかった。

そしてまれに故郷へ帰って、お母さんを見ることは、どんなに楽しかったかしれません。遠く故郷を離れて、他国にいるときでも、いつもやさしいお母さんの幻を目に描いて、お母さんのそばにいるときのように、なつかしく思ったのでした。ちょうど、太陽が、雲に隠れていて見えなくても、花は、その方を向いて、太陽のありかを知ると同じようなものでありました。

いま、わしの母は、もうこの地上には、どこを探しても見いだすことができない。そして、母はあの、夜というもののない天国へいって、じっと、自分の子供たちがどうして暮らしているかと見ていなさることと思っている。それで、わしは、この年寄りになっても、西の夕空を見るたびに、なつかしいお母さんの顔を目に思い浮かべるのです。

これは、一人、わしばかり考えることでなく、わしの兄弟・姉妹が、みんな同じようなことを思っている……。