Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんにじゅうめんそう
かいじん二十めんそう
江戸川 乱歩
Lesen Sie かいじん二十めんそう (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N5. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N5 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 12.492 Zeichen · 26 Bildschirme
ぼうえんきょうの中に、女の子のかおが、大きくうつりました。そのかおが、とてもこわそうに、目をいっぱいにひらいて、たすけをもとめているのです。
そのとき、ぼうえんきょうの中の女の子のうしろに、大きな、きみのわるいものが、ぼんやりとうつりました。
あっ、らいおんです。たてがみのある、大きならいおんが、いまにも、女の子にとびつきそうにしているのです。
「きゃあ」
また、ひめいがきこえました。
ぽけっと小ぞうは、いきなりかけだしました。そして、ちかくのこうばんをさがして、そのことをしらせたのです。
おまわりさんは、びっくりして、ふたりづれで、そのようかんにかけつけました。
げんかんのべるをおすと、中から、白いあごひげのあるおじいさんがでてきました。
「わしは、このいえのしゅじんだが、うちには、そんな女の子はいない。まして、らいおんなど、いるはずがない。その子どもは、ゆめでもみたんだろう。はははは」
とわらいとばすのでした。
おまわりさんは、しかたがないので、そのままひきあげてしまいました。
けれど、ぽけっと小ぞうは、どうしてもあきらめることができません。よるになるまで、ようかんのまわりをあちこちあるきながら、もう一ど女の子のかおがみえないかと、まちかまえていました。