Japanische Klassiker mit Furigana
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かたいおおきなて
かたい大きな手
小川 未明
Lesen Sie かたい大きな手 (かたいおおきなて) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.886 Zeichen · 8 Bildschirme
」と、聞きました。
「それは、こっちがいいさ。半日汽車に乗れば、こうも気候が、ちがうものかとおどろくよ。」
「そんなら、おじいさん、こっちへ越していらっしゃい。」
「もうちっと、年でも若ければ。」
「お年よりですから、なおのこと、そうしてくださればいいんですが。」と、おかあさんがいいました。
「ねえ、おじいさん、そうなさいよ。」と、勇吉は、おじいさんのからだにすがりつきました。
「まあ、よく考えてみてから。」と、おじいさんは、しわのよった、大きな手で、勇吉のいがぐり頭を、くるくるとなでられました。
「おじいさん、お湯へいらっしゃいませんか。勇ちゃん、おともをなさい。」と、このとき、おかあさんが、台所から、出てきて、いいました。
こう聞くと、おじいさんも、その気になられたのでしょう。
「そうしようか、どれ、はおりを出しておくれ。」
立ちあがって、みなりをなおしました。
「おはおりなんか、きていらっしゃらないほうがいいですよ。」
「晩がたになると、冷えはしないか。」
「そうですか。」
やがて、おじいさんと、勇吉の二人は、家を出ました。おじいさんは、はおりをきて、白たびをはかれました。