Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かたいおおきなて

かたい大きな手

小川 未明

Lesen Sie かたい大きな手 (かたいおおきなて) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.886 Zeichen · 8 Bildschirme

Aozora Bunko

おじいさんが子どものようなまねをした、そのときのことがわかるように、

「は、は、は。」と、おとうさんまで笑いました。

「よく知った人なら、入れるかもしれませんけれど、お湯などへ、おあしを持たずに、いく人はありません。」と、おかあさんは、おじいさんの意見に、賛成でした。

おじいさんは、なにか、ほかのことを考えていたとみえて、

「いなかに、じっとしていれば、心配なしだが、一足旅へ出れば、金よりたよりになるものはない。万事が金の世の中だけ、金のありがたみもわかるが、また、金がおそろしくもなる。金がなくても、安心して、暮らせるみちはないかと思うよ。」と、おじいさんは、嘆息しました。

「まったく、おじいさんの、おっしゃるとおりです。金が、あるために、貧乏人をつくり、また、貧乏が、人間を卑屈にするのです。」と、おとうさんがいいました。

「お金なんか、世の中から、なくしてしまえばいいんだね。」と、勇吉がいいました。

「まだ、おまえには、そんなことわかりません。だまって、聞いていらっしゃい。」と、おかあさんは、勇吉をしかりました。

「そうだ、馬も牛も、にわとりも、私を待っている。