Japanische Klassiker mit Furigana
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かねも せんちへ いきました
かねも 戦地へ いきました
小川 未明
Lesen Sie かねも 戦地へ いきました (かねも せんちへ いきました) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N4. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N4 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 8.335 Zeichen · 17 Bildschirme
」
と いったのでした。
その とき 花は、かねの いう とおりだろうと おもいました。いま その かねは、どこへ いったのであろう。しばらく 花は、からっぽに なった かねつきどうを のぞいて いましたが、とうとう やねの かわらに むかって、
「かねさんの すがたが みえませんが。」
と たずねました。
やねの かわらも、ここで ながい あいだ、雨に さらされ、風に ふかれて、年をとり、わかい ころの げんきは なかったけれど、まだ なかなか 気が しっかりして いました。かわらは、花を みつめて、
「あなたが ごぞんじないのも むりは ありません。きょねんの 秋の こと、かねさんは おめしを いただいて、いくさに いきました。」
「まあ、どちらの ほうで ございますか。」
「それは わかりませんね。ただ ごほうこうに あがるからは、二どと かえらないと いいました。」
と、かわらは かたりました。
「そうでしたか。」
花は、あの ゆったりと して なつかしい かねの すがたを おもいだして、かんがえて いました。
すると、すぎさった 春の ことが 目に うかんで きました。