Japanische Klassiker mit Furigana
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からす
からす
小川 未明
Lesen Sie からす von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.145 Zeichen · 5 Bildschirme
そう、心の中で思うと、なんで、そんなむごたらしいことができましょう。しかし、相手が、いつも自分より弱い、年の少ないものとは、かぎっていませんでした。純吉よりも大きい力の強そうなものもありました。
すると、また彼は、思ったのです。
「おれは、負けてもけっして、あやまりはしない。けんかをしたら、命のあらんかぎり組みついているだろう。その結果は、どうなるのか?」
どちらかが傷ついて倒れるのだと知ると、彼は、そんな事件を引き起こす必要があろうかと疑ったのです。
西の山から、毎朝早く、からすの群れが、村の上空を飛んで、東の方へいきました。そして、晩方になると、それらのからすは、一日の働きを終えて、きれいな列を造り、東から、西へと帰っていくのでした。
彼らは、こうして、つねに友だちといっしょであったけれど、たがいの身を支配する運命は、かならずしも同じではなかったのです。中には、意外な敵と出合って戦い、危うく脱れたとみえ、翼の傷ついたのもあります。
この不幸なからすだけは、みんなから、ややもすると後れがちでした。けれど、殿を承ったからすは、この弱い仲間を、後方に残すことはしなかった。