Japanische Klassiker mit Furigana
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からすのうたうたい
からすの唄うたい
小川 未明
Lesen Sie からすの唄うたい (からすのうたうたい) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.709 Zeichen · 12 Bildschirme
また、子供や、旅人などが、その唄を感心してきいている有り様をながめていました。からすは、自分もひとつその唄を覚えてやろうと思いました。それから、口の中で、幾十度、幾百度とくりかえしているうちに、とうとう覚えてしまいました。
からすは、こんどおじいさんがやってきたら、ひとつうたってみようと思っていました。チャルメラの音をきくと、からすは、しぜんに唄がうたわれたのであります。
「人のまねをするなんて、いまいましいやつだ。」と、おじいさんは、怒りましたが、また、からすが、こんなにうまく人間の口まねをするのにびっくりしました。
このからすは、りこうなからすだ。こんなからすは、そう世間にたくさんあるものでないと思うと、おじいさんは、怒る気になれませんでした。
「どれ、もう一つ、チャルメラを吹いて、からすに唄をうたわせてみよう……。」と、おじいさんは、思って、チャルメラを吹き鳴らしました。すると、からすは、おじいさんがいつも唄をうたうと同じ節で、
「あめの中から、キンタさんと、オツタさんと飛び出たよ……。」とうたいました。
おじいさんは、ここへくる度に、子供らのいないときは、からすを相手としました。