Japanische Klassiker mit Furigana
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からすのうたうたい
からすの唄うたい
小川 未明
Lesen Sie からすの唄うたい (からすのうたうたい) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.709 Zeichen · 12 Bildschirme
おじいさんは、あちらの町、こちらの町と、チャルメラを吹きながら歩きましたが、田舎にいるときのように、子供らがなつかしそうに寄ってはきませんでした。都の子供たちは、もっとほかに珍しいものがたくさんにあるからです。
しかし、からすが唄をうたうことは、みんなに珍しがられました。おじいさんは、おかげで、あめも相当に売れて宿賃にも困らずにすみましたが、都会は、田舎とちがって空気のよくないことや、のんきに暮らされないので、いろいろそんなことが原因となって、おじいさんは、病気になってしまいました。おじいさんは、金を持っていませんから、医者にかかるのにも、また薬を買って飲むのにも、すぐ困ってしまいました。
「どうしたら、いいだろう。」と、おじいさんは、青い顔をして、みすぼらしい宿屋で考え込んでいました。
宿屋の主人が、おじいさんに向かって、
「おじいさん、唄をうたうからすというようなものは、めったにあるものでありません。きっとこれを売ったら、いい金になります。あなたは、その金で療治をなさったらいかがですか。幸い、私は、からすを好きな金持ちを知っていますから話をしてあげてもよろしい。