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Japanische Klassiker mit Furigana

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からすのうたうたい

からすの唄うたい

小川 未明

Lesen Sie からすの唄うたい (からすのうたうたい) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.709 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

「このからすが、唄をうたうというのだな。」と、主人は、宿屋の主人にたずねました。

「さようでございます。おじいさんにつれられて街々を歩いて、唄をうたったからすはこれでございます。」と、宿屋の主人は答えました。

工場の主人は、からすをやはりきれいなかごにいれて、他のおうむや、いんこなどと並べて、縁側にかけました。からすが唄をうたうのを聞くのを楽しみにしていました。

他の鳥は羽は美しく、ちょうど美しい織物か、また彩られた絵を見るように華やかであったけれど、からすは真っ黒で、その体には珍しい、美しい、色彩もついていませんでした。この家の、お嬢さんや坊ちゃんは、

「なんだい、こんな黒いからすなんかつまらないなあ。」といって、かごの前に立って、悪口をいいましたけれど、主人は、そんなことに頓着せず、ただからすが唄をうたうのを聞くのを楽しみにしていました。

日はたちましたけれど、いっこうからすは唄をうたいませんでした。からすは、毎日とまり木に止まってじっとしていました。そして、驚いているように、黒いさんしょうの実のような円い目をくるくるとしていました。

「場所が変わったので、それで鳴かないのだろう。