Japanische Klassiker mit Furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Lesen Sie ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 164.113 Zeichen · 332 Bildschirme
「田鶴子さんはお茶をお習いでございますか?」
とお母さんは一寸談話の途切れ間に尋ねた。
「はい……学校で……真の少しばかり」
と田鶴子さんはチビ/\継ぎ足しながら答えたところを見ると、お手前を御覧に入れられるのを恐れたらしい。お茶のお稽古初めは人の顔を見ると無暗に立てゝ飲ませるものだそうだから、僕もそんなことにならなければ宜いがと思っていたが、
「奈良は常子の悪口通り引っ込み思案が勝っていて活動的でない所為か、茶の湯がこゝで源を発しました。利休の先生が紹鴎、紹鴎の先生が珠光、その珠光が当地で茶道を開いたのでございます。こゝのお坊さんでしたが、後に義政公に召されて京へ上りました。そうして銀閣寺で例の茶法道を立てたのだそうでございます」
と来たので、判らないながらも安心した。
「例のって、俺は知らないよ。口さえあれば飲めるのに薬袋もないものを発明する坊主さね」
とお父さんも僕と同感だった。
「その通りですもの。あなたのような人には茶の湯の趣味は迚も分りませんわ。お茶といえばビールのように唯飲む丈けのものと思っていらっしゃるのですからね。田鶴子さんや坊っちゃんに笑われますよ。