Japanische Klassiker mit Furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Lesen Sie ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 164.113 Zeichen · 332 Bildschirme
然うして夫婦喧嘩の裁判くらい危険なものはないね。うっかりしたことを言うと後に責任が残る。今の夫婦にしても仲が直れば亭主が細君に、『先生はお前は虚栄心が強いから嫌いだと言っていたよ』ぐらいなことを言う。『あなたも然う仰有ったんでしょう?』と細君が訊けば、『否、俺は言わん。妻の悪口を他へ行って言う奴があるもんか?』『一体牧師さんが教会員の蔭口を利くって法があるんでしょうか?』『そんな法はないさ。何うもあの牧師は少し不謹慎だよ』というような結論になる。骨を折って怨まれるんだから実際馬鹿気切っている」
「信者でも夫婦喧嘩をするのかなあ。しかし京都の電車はナカ/\来ないね」
と団さんが待ちあぐんだ。
「来たよ/\。込んでいるぜ」
と殆ど同時に三輪さんが言った。
「東京と同じさ。従業員に碌な俸給を呉れていないからね」
と柴さんは今日も一級俸問題を論じる積りと見えた。
御所の内が案外長かったに反して、余程遠いのだろうと思っていた岡崎公園は乗ると間もなかった。地図は持っているが、田鶴子さんにしても僕にしてもそれを人中で拡げて見て態お上りさんの広告をする気になれないから不便だ。