Japanische Klassiker mit Furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Lesen Sie ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 164.113 Zeichen · 332 Bildschirme
中止とまで行かなくても延期ぐらいにはなり兼ねない。
斯ういう次第だったから、日曜の朝、団さんを客間へ取次いだ時には僕は吉か凶かと気が気でなかった。しかし僕が案じるまでもなくお父さんは団さんが坐るか坐らないに、
「何うだね? この間の話は?」
と約束通り確答を要求した。
「今日見てやる。しかし余り期待しちゃ困るよ」
と団さんは答えた。
「それじゃ駄目かい?」
とお父さんは失望したようだった。確答を聞くまでと思ってその場に坐り込んだ僕も全く当が外れてしまった。
「駄目なこともないが、日本家屋で完全な戸締りということは到底出来ない相談だからね」
「何を言っているんだい? 君は」
「何をって、君は旅行するから戸締りを一つ見てくれとこの間頼んだじゃないか?」
と団さんは戸締りのことを言っているのだ。まだ脈がある。
「成程、それもあるが、君は一緒に行くか否かと訊いているのさ」
「それは無論行くさ。そのことも報告しようと思って来たのさ」
「それなら然うと早く言えば宜いに」
とお父さんは焦らされたものゝ満足のようだった。僕の安心したことは言うまでもない。
「旅行は交際関係で第二の問題さ。