Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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こま

こま

小川 未明

Lesen Sie こま von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.060 Zeichen · 5 Bildschirme

Aozora Bunko

「ほら。」といって、おじさんは、ズボンのかくしから、光ったべいを出して見せました。

「角のケットンだね。」と、徳ちゃんも、三ちゃんも、たまげたように、おじさんのべいに目を光らせました。

「おら、子供の時分から、こまをまわすのが、大好きなのさ。」

おじさんは、三人の間へ割って入るとかがみました。そして、むしろの上を見ていたが、

「だれのだい、あのダイガンは?」

「あのベタガンは、三ちゃんのだよ。」

「おれは、あいつがほしいものだなあ。」と、黒眼鏡のおじさんは、子供のように、三ちゃんの大きなべいに見とれています。

「おかしいなあ、大きななりをして、べいをするなんて……。」と、徳ちゃんは、おじさんの顔を見て、げらげら笑い出しました。

「なにが、おかしいんだい。おら、子供の時分から、こまは好きなんだよ。それは、こんなのでなくて、木のこまに、鉄の胴をはめたんだ。その鉄の厚みが広いのほどいいとしたもんだ。あの、三ちゃんのダイガンを見ると、おれの持っていた、鉄胴のこまを思い出すよ。」と、おじさんは、いいました。

「その鉄の胴をはめた、こまをどうしたの?」と、勇ちゃんが、聞きました。