Japanische Klassiker mit Furigana
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こまどりとさけ
こまどりと酒
小川 未明
Lesen Sie こまどりと酒 (こまどりとさけ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.462 Zeichen · 11 Bildschirme
」と、小僧にいいつけました。
小僧は、徳利の中へ酒を入れて、おじいさんのところへ持ってまいりました。
「おじいさん、柱にかかっていた徳利に、お酒を入れてきました。どうか、めしあがってください。」といいました。
おじいさんは、喜びましたが、そんなことをしてもらっては困るからといいました。
「私は、町へわらじを持っていって帰りに酒を買おうと思って、徳利を、柱にかけておいたのだ。」と、おじいさんはいいました。
小僧は、主人のいいつけだからといって、酒のはいっている徳利をまた柱にかけて、
「おじいさん、酒がなくなったら、やはり、この柱に、空の徳利をかけておいてください。」といいました。
おじいさんは、酒が好きでしたから、せっかく持ってきたものをと思って、さっそく、徳利を取ってすぐに飲みはじめたのであります。
酒を飲むと、おじいさんは、ほんとうに、いい気持ちになりました。いくら、家の外で、寒い風が吹いても、雪が降っても、おじいさんは火のかたわらで酒を飲んでいると、暖かであったのです。
酒さえあれば、おじいさんは、寒い夜を夜業までしてわらじを造ることもしなくてよかったので、それから夜も早くから床にはいって眠ることにしました。